人は何によって動く?
人は論理では動かない。
わたしは以前、人は論理によって動くのだと思っていました。論理的にしっかりしている主張こそ、みなを納得させ、協力してもらえるのだと思っていました。
会社に入社して1年目のころ、先輩に「プレゼンテーションzen」という本を教えてもらいました。その本では、プレゼンテーションは聴衆が納得してくれるように説得するのではなく、共感してくれるようにうったえかけるのだと述べられていました。
頭でわかっていても、気がすすまない場面というのはたくさんあります。そういう時って、納得はしていても共感はしていないんです。共感していれば自分が動こうとするスタンバイはできています。納得だけでは、正しいことはわかっているけど自分がやる必要性は見いだせていないんです。
そして、論理で納得させようとすると、聴衆は納得させられまいとふんばります。どこか論理破綻がないか探します。いわば、敵同士の関係になってしまうのです。
一方で、共感してもらえれば、聴衆は自分の味方になります。自分のプレゼンテーション内容に足りない部分があったら一緒に何が足りないのか考えてくれます。一緒に同じ方向を向くことができるんです。
共感というキーワードを大切に生きましょう。敵ではなく、味方を増やすやり方を自分のものにしましょう。